キャンプの主役、醍醐味といえば焚き火といっても過言ではありません。焚き火を楽しむためにキャンプをする方も多いと思います。焚き火の揺らめく炎は、暖を取るだけでなく人の心を癒す効果があります。また、揺らめく炎は雰囲気があっておしゃれです。焚き火台が一つあるだけで、キャンプの雰囲気が盛り上がって会話も弾みやすくなるでしょう。また焚き火台を使っての料理はワイルド感があって一層おいしくなります。今回はキャンプでおすすめの焚き火台を紹介します。
この記事の内容
1 選ぶポイント
数ある焚き火台から後で後悔しないためにも、選ぶ上で以下のポイントは外せません。
1: 組み立てが簡単
2: 受け皿が深く風の影響を受けにくい(ココは大きなポイントです)
3: 料理もできる
4: 料理しながら薪が補充できる(ココは大きなポイントです)
5: オプションが充実している(グレードアップが出来る)
2 調理も出来て焚き火も楽しめる焚き火台:おすすめベスト5
組み立て簡単、受け皿が深く風の影響を受けにくい、料理が出来て薪もくべやすい、オプションが充実していてグレードアップができる、なおかつ周りを囲んでみんなで焚き火を楽しめる。すべての条件を完璧にクリアできるのがこのスノーピークの焚き火台です。オプションのフローガを設置する事で二次燃焼を実現、更に薪の容量も抜群にアップ、料理のみならず、360度どこからでも焚き火を楽しむことが出来ます。数ある焚き火台の中で唯一と言っても過言ではない最高の一品としておすすめです。頑丈な構造はドッシリとした安定感があり、重量はありますがその分、軽くてペラペラの造りの焚き火台に見られる不安定さが一切なく、安心して料理も出来ます。
スノーピークの類似品、MRGの焚き火台を紹介する理由は、スノーピークの弱点をうまく改良して「かゆい所に手が届く」工夫が施されているからです。特徴としては本体を運べるハンドルや、ベースプレートと本体を固定するバックルが装備されて、本家スノーピークを越える使い勝手の良さを実現しています。しかも価格がスノーピークの1/3~1/4という驚異的なコスパで焼き網、高さ調整できるブリッジなどが一式セットになっています。スノーピークが長年愛され続け信頼される所以は、溶接個所など細部までこだわり抜いた作りで抜群の耐久性に加え、10年20年の酷使にも関わらず壊れる気配すら感じさせないところにあると思います。MRGの焚き火台はその点では未知数ですが、これからキャンプを始める初心者としては絶対おすすめの焚き火台といえます。
数ある焚き火台の中で、焚き火を最高に美しく見せてくれるのが、このノリノリライフの「ヨコナガメッシュ焚き火台」と思います。箱型でありながらメッシュで囲まれているので焚き火の美しさが360度楽しめます。この焚き火台の良さは五徳を置いて料理してもいちいち五徳を外すことなく側面から薪をくべられるところです。また、目の細かいメッシュが風防の役目をするので風の影響を受けにくい優れものです。本体も軽量で組み立ても超カンタン、そして料理と焚き火の美しさの両方を楽しめる優れた焚き火台と言えます。
かまど型なので反対側から焚き火を楽しむ事が出来ない一点を除いては、軽量、安定性抜群、組み立てやすさ、料理のしやすさ、薪のくべやすさ、風の影響を受けにくい、あらゆる点で優秀な焚き火台としておすすめです。
ユニフレームの薪グリルと同じタイプのかまど型焚き火台。この焚き火台の特徴は畳めばノート型パソコンのような薄いケースに全てのパーツが納まるので収納スペースがかさばらないという事です。またノート型パソコンのような薄いケースは焚き火台シートとしての役割も果たしてくれます。コンパクトさではトップクラスと言えるでしょう。しかしながら各パーツは厚みがあり、しっかりとした安定性と頑丈さを実現しています。五徳の高さ調整がとても簡単で、調理中の薪の補充はストレスを感じさせません。またオーブンとしても使えますのでキャンプでピザも焼けます。焚き火というよりもどちらかと言えば料理のしやすさに重点をおいた焚き火台と言えます。
3 純粋に焚き火だけを楽しむには
1: 料理はコンロで行う
2: みんなで焚き火を眺めたい
3: 焚き火の雰囲気を味わいたい
そんな方におすすめの焚き火台は出来る限り「直火」の気分が味わえるスタイルの焚き火台がおすすめです。つまり、焚き火台を囲って360度どこからでも焚き火の美しさを鑑賞できる、開放感のある構造で市販の30~40cmの薪もそのままストレスなくガンガンくべられる、そんな焚き火台がおすすめです。料理をすることが無いので受皿の深さにはそんなにこだわる事はなくなります。ただし風の強い時は火の粉や灰が舞いやすい、着火しにくいというデメリットもあります。
4 焚き火をメインに楽しむ焚き火台:おすすめベスト5
スノーピークと並びキャンパーから絶大の信頼と人気を誇るロングセラー、ユニライフの「ファイヤグリル」。もちろんオプションの五徳で料理も可能です。受け皿が浅く直火の気分が味わえます。かまど型と違って皿型なので風防もなく360度全方位から焚き火の美しさを堪能できます。頑丈な造りで長く付き合える逸品です。ただ残念な所は炭受け(ロストル)が熱で歪んでしまうので定期的にたたいて修正するところです。(かなり歪みます)
ユニライフの「ファイヤグリル」のライバル的存在、コールマンの「ファイヤーディスク」。これぞ無駄のない焚き火台の最終形態といえる洗練されたシンプルなデザイン、それでありながら丈夫で脚を広げるだけで組み立て完了という取り扱いやすさ、ロングセラーの所以がここにあります。最近では五徳のオプションも充実していますので以前より料理のしやすさも抜群に向上しています。
コールマンの「ファイヤーディスク」の「折り畳み可能版」ともいえるのがベルクロート「en(えん)」です。円盤型の受け皿にもかかわらず、折り畳み式になってるので収納スペースを取りません。コンパクト、軽量の焚き火台です。料理は出来なくはないですが五徳が細くて華奢なので安定面では不安な部分があります。あくまで焚き火専用としておすすめです。
TOKYO CRAFTSの「マクライト」。一見ペロペロした薄い材質が頼りなく感じますが、組み立てれば各パーツが強度を補強しあってガッチリした安定性を実現します。受皿は浅いですが横幅が広いのでたくさんの薪をくべられます。両サイドに脚部と風防を兼ねたサイドパネルがあるので、ある程度の風にも対応できます。開放感がある作りとなっていますので360度全方位から焚き火が楽しめます。料理にも十分耐えられるところが素晴らしい焚き火台です。
TOKYO CAMPの焚き火台は直火の気分が味わえる開放的なデザインと、軽量コンパクトながらダッチオーブンなどの重量物に耐えられるだけの安定感もありますが、反面、受け皿が浅いので風の影響を受けやすく灰や火の粉が舞ってしまう弱点があります。コンプリートセットは風から焚き火を守る風防、地面を熱から守るプレートやスタンド、焼き網などが一式揃ってますので料理もする事が出来ます。
5 ソロキャンプにおすすめの焚き火台:おすすめベスト4
まさに組み立て、収納があまりにも一瞬で衝撃的、一躍話題となったKVASSコンパクト焚き火台。小型、超軽量でありながら料理も出来てなおかつ、料理しながら薪もストレスなくくべる事が出来ます。(ラージタイプは薪をくべる時はその都度、五徳を持ち上げる必要があるので注意)このKVASSの最大の特徴はただ持ち上げるだけで一瞬にして組み立てが完了するところです。折りたたむ時は逆さにして同じようにただ持ち上げるだけで一瞬にしてペタンコになります。瞬時に展開、収納が可能なアイデアが素晴らしいKVASSコンパクト焚き火台、ソロで一番のおすすめ、キャンプ初心者でも安心して使える逸品です。
ユニフレームの薪グリル「ソロ」タイプです。ソロキャンプ専用の小型にもかかわらず、厚みがあり頑丈な作りで熱による歪みが生じないので、かなりの酷使にも十分耐えられる構造になってます。これはとても重要なポイントです。大型の焚き火台ですら熱によって歪みが生じて、組み立てのかみ合わせが悪くなり定期的にたたいて修正しなければなりませんが、その必要がありません。永く付き合える信頼できる焚き火台です。
KVASSの衝撃的な「瞬間展開、収納システム」には敵いませんが、キャプテンスタッグの「カマドスマートグリル」は組み立ても簡単、軽量コンパクトでありながら頑丈な造りで機能は上級クラスに劣らない優秀な焚き火台です。B5版とさらに小型のB6版(B5版の半分)があります。B6版は最小限の焚き火と簡単な料理をするソロでのキャンプに適しています。(欠点は炭受けが熱で歪んでしまうので定期的にたたいて修正するところです)
料理をしながら薪をくべられないところが箱型の焚き火台の弱点ですが、このDCMダイキの焚き火台は前面パネルを外しても強度は保たれますので開放して使う事が出来ます。加えて二次燃焼の機能が備わっていますので燃焼効率も期待できます。
6 ガレージブランドとは
ガレージブランドとは大手の有名メーカーが出しているブランドの対義語といえます。つまり、大資本の大手メーカーでなく、資本力は小規模の個人経営、個人事業者が独自の発想で作り上げた商品のブランドといえます。個人の発想やアイデアがふんだんに取り入れられ、デザインも斬新かつユニークなものが多く、大資本で一気に大量生産する大手メーカーに対して、職人の手作りによるものが魅力とも言えます。キャンプで周りの人と被らない、注目されてちょっと優越感に浸れる、そんな焚き火台ならガレージブランドがおすすめです。
7 ガレージブランド:おすすめベスト8
8 簡単!グレードアップ自作焚き火台
純正品を使っているうちに「もっと使いやすくできないか?」という不満も出てくると思います。ちょっとした工夫や改良で自分なりのオリジナル品に変身させると愛着も一段と湧いてきます。ここに紹介する動画はどれも素晴らしいアイデアで一層使いやすい焚き火台に改良されてます。難しい高度な技術や道具を使用せず、簡単に手に入る材料で見事に素晴らしいオリジナル品に仕立てています。キャンプで注目度も間違いなしです。
9 火起こしの仕方
バーベキューやキャンプでは必ず避けては通れないのが「火起こし」です。一昔前は「火起こし=簡単に火が付かない」のイメージでしたが、今や空前のキャンプブームで便利な着火剤や火起こしのアイテムも充実して火起こしのコツも多くのキャンパー達の動画で知識を得る事が出来ます。
火起こしのコツをもっと詳しく知りたい方はこちらバーベキュー初心者必見!炭の火起こし4つのコツ!の記事も是非参考にして下さい。
10 焚き火後の後片付け
巷で問題になってるのがキャンパー達のマナーです。ごく一部のモラルが欠如したキャンパーの傍若無人な振る舞いが、地元住民や健全なキャンパー達に多大な迷惑をかけています。その一つが「後片付け」です。ゴミをそのまま放置して帰ってしまう輩のせいでキャンプ場が閉鎖になったり、有料化が進んでいます。特に焚き火は地面に熱を与えて傷めてしまうので「直火禁止」が基本です。また燃えカスの炭は永久に自然に還りませんので放置はもちろん、埋めてもダメです。焚き火が終わったら炭壺に入れて持ち帰る、あるいは所定の炭置き場で処理するのが鉄則です。特に初心者は何もわからずにそのまま捨てた、埋めたという行為があるみたいなのでこのルールをしっかりと守りましょう。
11 焚き火台の手入れ方法
初めは光り輝いてた焚き火台も、永く使っていると熱や煤で汚れや歪み、変形が出てきます。こまめな手入れをする事で寿命が延びて、愛着ある焚き火台を末永く使う事ができます。100均で優秀なお手入れグッズがそろいます。お手入れ方法をもっと詳しく知りたい方はこちら驚くべき重曹パワー!バーベキューで焦げた網の洗い方!の記事も参考になります。
12 あれば便利な道具
焚き火にはなくてはならないのが「薪」です。ホームセンターで薪は簡単に入手できますが、焚き火台のサイズによっては30-40cmの薪がそのまま入るとは限りません。そんな時、細かく切って準備する必要がありますが、女性でも簡単に薪割りが出来る優れものがコレです。逆に面倒な薪割りが楽しくクセになってしまうユニークな薪割り機です。
薪割り機と同じくあればとても便利な道具がこのハンディーチェーンソーです。薪が長すぎて焚き火台からはみ出る場合はノコギリで切る作業はとても大変ですが、コレさえあれば簡単に太い薪が切れます。ハンディーなのでとても軽くて女性でも扱えます。マキタMUC101DZがおすすめポイントは2点。普通のチェーンソーは使うたびにこまめに歯にオイルを塗布する面倒さがありますが、このモデルは自動給油なのでその煩わしさがありません。くわえてモーターが側面から背後に配置されてるのでスリムな縦長スタイルとなり、作業の邪魔となってた側面のモーターの出っ張りが解消されてるところです。
13 まとめ
多種多様な焚き火台の中から厳選してキャンプでおすすめの焚き火台を動画を交えて紹介しました。ソロで使うのか、二人で使うのか、それとも大人数で使うのか、また、調理も併用するのか、純粋に焚き火だけをメインに使うのか、それによって焚き火台の形状や機能、大きさもずいぶん変わってきます。この動画を参考にして頂き、それぞれのキャンプスタイルにあわせた焚き火台が見つかるきっかけとなれば嬉しいです。