レンガを使って自作に挑戦!バーベキューを2倍楽しむ方法!


ガーデニングやDIYが趣味な方はバーベキューで使う機材や道具を一から自作で挑戦してみようと思われるのではないでしょうか?特にバーベキューでは火を使う事もあり、それに適した材料として「レンガ」があげられると思います。レンガ積みは安定感もあり、しっかりした強度が求められるかまどや流し台、ベンチなどには最適な材料といえます。

使わない時は植物を飾ってガーデニングにも活用できます。くわえてレンガの持つ独特なレトロ感は庭の表情を華やかに変えてくれますし、使い込むほどに味が出てきて自作となればなおさら愛着も出てくることと思います。今回は自作でレンガを使ったバーベキューの楽しみ方にスポットを当ててみました。

1 自作の基礎知識を知っておこう

コンロを作るにしても、流し台を作るにしてもレンガをはじめ、セメントや砂、砕石、水平器、スコップなど、共通に必要なものがあり、また作業工程も基本的な部分は同じです。まずはレンガを使った自作の基礎知識を備えましょう。

1-1. レンガは必ず水に浸けておく

乾いたレンガにモルタルを付けても水分を吸ってしまい、モルタルがパサパサになって付きが悪くなるので予めレンガに水分を吸わせておきます。

1-2. セメント・モルタル・コンクリートの違い

よく耳にしますが分かってるようで分かっていない、ちょっとした違い。ほとんどよく似ているけど一体何が違うのか?どこで使い分けるのか?分かりやすく解説してくれます。

出典: セメント・モルタル・コンクリートの違い

1-3. 地盤固め

庭にレンガで自作するうえで共通することは「基礎作り」です。土台をしっかりと固めて傾かないように水平を取る事が最も大事です。土台がコンクリートなのか、それとも柔らかい芝や土なのか、デコボコ、あるいは傾斜があるのかで作業内容に若干違いはありますが土台となる地ベタを「転圧」→「砕石」→「転圧」→「モルタル」が基本です。常に水平器で水平(レベル)を保つように調整しながら作業しましょう。

レンガの敷き方

DIY的 レンガの敷き方

1-4. 砕石と砂利は違う

「砕石」は角が尖っている砂利のことです。対して「砂利」は、尖っているものもあれば丸いものもあります。砕石は踏み固めると地盤がしっかりと固まるのに対し、砂利は踏んでも踏んでもいつまでたっても固まりません。これは、とがった部分が他の石や地盤に突き刺さって動かなくなるためです。地盤固め専用が「砕石」に対して観賞用に「玉砂利」があります。違いは一目瞭然です。

1-5. 転圧は重要

地盤固め用ダンパー

転圧は分かりやすく言えば地面を「踏み固める」事です。しっかりと踏み固めることで地盤が固まり構造物が傾いたり沈下するのを防ぎます。転圧機材はローラーやタコ足、プレートなどがありますが、面積が小さい場合はレンガやブロックでたたくようにして地面を平らに固めたりします。

1-6. メッシュはモルタルに強度をつける

土台の面積が広くなると、モルタルの強度も低くなるのでひび割れなどが起こりやすくなります。それを防ぐために、格子状に組まれたワイヤーメッシュをモルタルやコンクリートの中に入れて強度を上げます。

1-7. ブロックには状況によって鉄筋を入れる

ブロックの内部に鉄筋を通してセメントを流し込むと強度が増して傾きや倒壊を防ぎます。

1-8. 水回りでは必ず排水口へ傾斜をつける

流し台など、水回りの自作では必ず排水口へ傾斜をつけます。傾斜をつけないと水はけが悪くなり水溜りが出来ます。

2 自作でレンガを使ったバーベキュー: かまど

出典: 【DIY】かまど作り 前編 ①基礎作り

出典: 【DIY】かまど作り 後編 ②レンガ積み③焚き火台・調理台作り

出典: 【DIY】超簡単♪かまど作り 10分で作れます

3 自作でレンガを使ったバーベキュー: ピザ釜

耐火レンガをただ積み上げるだけのピザ釜、本格的にモルタルで固めたピザ釜、どちらも性能は十分、美味しいピザが作れます。

出典: 積んで造るピザ窯|ジョイフルエーケー

出典: 耐火煉瓦を組むだけの2層式ピザ窯づくり|ジョイフルエーケー

出典: 庭にピザ窯を作って自作のピザを焼いてみた【簡単なピザ窯の作り方】

出典: 【丸2日】0からピザ窯を作って自作ピザ作ってみた!!

●本格的なピザ釜作りはこちら

出典: ピザ窯を自作DIY1/4

4 自作でレンガを使ったバーベキュー: ロケットストーブ

●ロケットストーブの原理を分かりやすく説明してくれてます。

出典: ロケットストーブとは?わからない人のために..遊火人キンタ解説「風が吹き抜けるストーブ」

出典: 菜園だより180213新ロケットストーブ

出典: ROKET OCAK NASIL YAPILIR? | Ocakta İlk Yemek | NOHUTLU MANTAR YEMEĞİ ( DIY ) Brick Rocket Stove

出典: 耐火レンガでロケットストーブを作る。

5 自作でレンガを使ったバーベキュー: ファイヤープレイス

出典: How to Build a Fire Pit with Wickes

出典: How To Build A Fire Pit

出典: How To Build a Custom-Sized Fire Pit

出典: Homemade Brick Fire Pit

6 ちょっと寄り道: レンガで自作に必要な道具

バーベキューをより楽しむためのコンロを作るにしても、流し台を作るにしてもレンガをはじめ、セメントや砂、砕石、水平器、スコップなど、共通に必要なものがあり、また作業工程も基本的な部分は同じです。それではレンガ自作に必要な道具とは、一体どのようなものがあるのかを見てみましょう。

6-1. レンガ

レンガには通常レンガと火に強い耐火性レンガがあります。昔から馴染みがある赤色のレンガが通常のレンガに対して、白くザラザラした肌触りのレンガが耐火レンガで外観でもすぐにわかります。かまどやピザ窯、焚き火台(ファイヤープレイス)など、火を扱うレンガの自作では耐火レンガ、それ以外のベンチや流し台などには通常レンガと用途によって使い分ける事がベストでしょう。

画像左が通常レンガ、右が耐火レンガ

6-2. セメント

レンガの自作には無くてはならないのがセメント。ただ積み上げるだけでもレンガ自体の重量が重なってそこそこ安定はしますが、長期間にわたり使い込むのであれば、ガッチリとセメントで固定すると安心です。

6-3. 砕石、砂

地盤を固めるにしても、モルタルやコンクリートを作るにしても砕石や砂がなくては進みません。セメント、砂利、砂は物固めの三大資材と言えます。

6-4.水平器

ベースとなる土台が正しく水平を保っているのかは目測では分かりません。この水平器でこまめに確認します。

6-5. スコップ、鍬

6-6. 舟、バケツ

モルタルやコンクリートを作るには丈夫で大きなトレーが必要になってきます。専用のトレー(舟)だとセメント、砂利、砂をドカッと入れて水を加えながらスコップや鍬でかき回しても安心です。

6-7. たがね

たがねはレンガをカットする専用の道具。これを使えばきれいにカットできます。

6-8. 防草シート

土台となる地盤の上にあらかじめ防草シートを敷いておけば雑草が生えてくるのを防いでくれます。

6-9. 水糸

基準線や水平を取るときに使います。

6-10. 型枠パネル、クランプ

クランプ

型枠パネル: ドロドロ状のモルタルやコンクリートを流し込んで、思い通りの形に仕上げる時に使います。表面がツルツルしてるので、型が出来上がったあとパネルを外す時に簡単にきれいに外せます。

7 自作でレンガを使ったバーベキュー: ベンチ

みんなでバーベキューを楽しむ時、レンガ造りのベンチがあれば丈夫で大人数が座っても安心です。かまどやピザ釜、焚き火台がレンガ造りなら、ベンチもレンガで自作してはどうでしょうか。

出典: 【DIY】レンガでベンチ作ってみた!

8 自作でレンガを使ったバーベキュー: 立水栓

備え付けの立水栓はどうしても安っぽく見えます。立水栓もレンガで自作してみましょう。重厚感があってお洒落な立水栓に変身します。水回りの自作では水が自然に排水口へ流れていくように傾斜を付けることを忘れてはいけません。土台作りはたえず水平を保つことを意識しますが、立水栓や洗い場は水平にすると水はけが悪くなります。

●こちらは下地が「コンクリート」の場合です。

立水栓 DIY

出典: 初心者が野菜洗い場を作ってみます(立水栓パンDIYその1)

●こちらは下地が「土」の場合です。

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出典: [第1回]モルタルを触ったこともない初心者だけど、ガーデン流しをDIYしてみる。

●水栓支柱から洗い場まで全てレンガで本格的な自作の立水栓です。

出典: 「地盤硬め編」立水栓の蛇口を分岐してガーデンシンクをDIYしよう!3-1回

●一からレンガで自作はちょっとハードルが高い方にはレンガ調の立水栓キットもありますので、おススメです。プチ自作気分になります。

出典: DIYで庭にレンガ調の立水栓を設置

 

●洗い場作りは最も手間のかかる作業です。この排水パンなら自作の様にみえてお洒落です。排水口への傾斜を作る手間もはぶけて楽ちんです。

出典: モゼックパン 立水栓 モダンからナチュラルまでどんな住宅にもマッチするシンプルさが魅力です!

9 自作でレンガを使ったバーベキュー: バーベキュー流し台

バーベキューをしながら野菜を洗ったり、調理をしたり、終わった後の食器を洗ったり、そこに流し台があれば非常に便利ですよね。レンガで自作すればおしゃれな流し台もこのように出来上がります。

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出典: ほのぼの昭和館とDIY日記

●本格的にしっかりとした頑丈なシンクを作りたい方はこちらのサイト。説明がていねいなので非常に分かりやすいです。打ちっぱなしのコンクリートはレンガ調のタイルで仕上げることも出来ます。

外水道リメイク 最終回

出典: もっと

●レンガ調のタイルで仕上げると打ちっぱなしのコンクリートもレンガ造りに早変わり。

 

●排水勾配のつけ方が動画で分かりやすく確認できます。

出典: たかなっち、庭をつくる。~BBQ用流し台をつくろう!シリーズ3~

10 自作でレンガを使ったバーベキュー: テーブル

出典: DIYでブロックとタイルのガーデンテーブルを造る方法

DIY レンガでバーベキューコンロ

出典: DIYでガーデニング

11 自作でレンガを使ったバーベキュー: アプローチ

ここでは地盤を作る過程で自作に必要な道具や資材が一通り登場してきますので非常に参考になる動画です。たがね、ダンパー、水糸、砕石、モルタル作り、水平器など、使い方が参考になります。

出典: 予算3万円!レンガアプローチDIY【素人DIY】

12 まとめ

自作でレンガを使ったバーベキューの楽しみ方、いかがでしたか?はじめはロケットストーブなど、簡単にレンガを積み上げるだけの状態で造ってみてはどうでしょうか?そして慣れてきたらしっかりと地盤作りから始めてかまど、焚き火台やピザ釜、そして給排水設備が必要な流し台、水栓関係とより高いレベルの自作に挑戦してみてはいかがでしょうか?一度成功すれば自信がついて要領や段取りなど、経験を重ねていくうちに、次はワンランク上のレンガ造りに挑戦したくなってきます。そうなるともう、ガーデニングDIYの魅力にどっぷりとハマってしまう方もいます。これまでのバーベキューに自作の喜びが加わるとバーベキューはきっと数倍楽しくなること間違いなしですね。