皆さん一度や二度はバーベキューを経験した事は有るかと思います。或いは全くの未経験の方もいるかと思います。経験された方は自然の中では下手な料理も不思議と美味しく感じるってよく言われます。これこそがバーベキューの魅力だと思います。でも初心者にとっては何を揃えたらいいのか?道具は?食材は?バーベキューのメニューは?といろいろ悩むことが多いと思います。
一言で言っても庭先や公園での手軽なバーベキューから山や川でのバーベキュー、海や湖でのバーベキューもありますし、友達やグループでのバーベキュー、そして家族や恋人同士、夫婦二人のバーベキューと様々なスタイルがあります。状況によって揃える道具も変わってくるかと思います。大切なのは事前にバーベキュー道具をリスト化して揃える事だと思います。そこで初心者でも迷うことなく準備出来るバーベキュー道具をまとめてみました。是非参考にしてみて下さい。このリスト一覧が皆さんのバーベキューをより楽しく、素晴らしいものになる為のお役に立てれば嬉しいです。
この記事の内容
揃えるもの
初心者こそ初めから気負わず、構えず、とにかく大切な事は「楽しむ」「慣れる」「体験する」事ですから基本的に道具は「安いもの」からリスト化して準備しましょう。経験を積んで慣れていくにつれ長く使える自分に合った道具を徐々に揃えていけばいいと思います。たいていはホームセンターで十分揃える事が出来ます。基本的な道具は「火」「調理」「食卓」「あと片付け」の4つに大別してリストを作ると頭の中も整理出来て準備しやすいです。
「火」に関する道具リスト
1. コンロ
○炭焼き用のコンロ、○炭焼きも出来て、薪を燃やしてキャンプファイヤーも出来るコンロ(たき火台)、そして火起こしが面倒、自信が無い、時間を取られたくないという方には○カセットボンベ式のガスコンロがおすすめです。すべてホームセンターで揃える事が出来ます。
2. 炭
炭焼きはバーベキューキャンプの醍醐味!炭には木炭と石炭がありますがバーべキューでは木炭系を使います。ただし、炭にも火がつきやすい炭、つきにくい炭、長持ちする炭、しない炭など種類と性質があります。初心者であり、プロを目指すのではなくバーベキューを楽しむわけですから細かい分類はさておき、木炭にはざっくり○「黒炭」○「白炭」○「人口形成炭」の三種があると思えばいいでしょう。炭については後ほど説明します。
3. 着火剤
炭に火をつける時、大変便利なグッズです。固形式やジェル式があります。ホームセンターで揃える事が出来ます。
4. 新聞紙
着火剤が無い時代はコレにまず火をつけてから火起こししました。有れば何かと便利です。
5. マッチ、ライター、トーチ
風が強いとマッチはすぐに火が消えてしまうのでガスライターがいいでしょう。先端が長くて火元に手を近付ける必要のない着火マンがおすすめです。火力をより強めるにはトーチ(ガスバーナー)が便利です。他に普通の使い捨てライターが携帯式の小型トーチに早変わりするジョイントも有ります。大変重宝する優れものです。
6. 火ばさみ、軍手
100均のもので充分です。
7. うちわ、ふいご
忘れた時は新聞紙でパタパタしましょう。今は電動式のブロー(電動送風器)もあります。ホームセンターで揃える事が出来ます。
「調理」に関する道具リスト
1. 包丁、はさみ
今の100均は商品が充実してるだけでなく、質も良くなかなか侮れません。100均でも充分満足するものを揃える事が出来ます。
2. まな板
100均で揃えましょう。ただ、まな板がパカッと開いてその中に包丁や基本の調理具を収めることの出来るアウトドア用のまな板調理セットもあります。これが有れば準備し忘れが無くなるので大変便利です。このタイプもホームセンターで揃える事が出来ます。
3. 網、鉄板プレート
網はもちろんバーベキューで、プレートは焼きそばを作るときに便利。本格的な鉄板プレートは重く取り回しが大変なので、軽くて使いやすいアルミプレートをおすすめします。ホームセンターで揃える事が出来ます。
4. トレー
食材ごとに分ける時便利、100均です。
5. 鍋、フライパン
どんなクッカーセットでも究極を極めれば○鍋(大、中)○フライパンに絞られてきます。つまりこれがあれば食材を煮る、焼く、温めるの基本が出来るという事です。
6. お玉、フライ返し、その他、調理器具
7. アルミホイル
ホイル焼きに使います。バーベキュー用の分厚いアルミホイルはホームセンターで揃える事が出来ます。
8. 調味料
塩、コショウ、ソース、醤油、焼き肉のたれ、ケチャップ、マヨネーズ、バターetc。。あとは使う食材やメニューに併せて必要なものを準備しましょう。バーベキュー用の調味料入れに分けるのもいいでしょう。
「食卓」に関する道具リスト
1. 食器
食器によって食材の味も雰囲気も変わるといいますが、出来るだけかさばらないもの(形状が統一されて重ねてまとまる食器)、割れないものがベストです。洗い物や後片付けを極力省きたい方なら紙皿や使い捨てタイプを、雰囲気を楽しむならメラミンやホーロータイプの食器がおすすめです。
2. テーブル
テーブルと椅子がワンセットになっているタイプ、別々に分かれてるタイプがあります。用途や好みによります。材質はアルミやプラスチックのものが有りますが、とりあえず的な感覚や、安く手に入れたいならプラスチックタイプ、長く使い続けたい、経年劣化に強くて丈夫なものならやはりアルミタイプでしょう。
3. 椅子
折りたたみ式の椅子もコンパクトに収納出来て軽くて単独で持ち運びに適しています。このタイプの椅子は本当におすすめです。
4. 灯り
夜の食卓に灯りはただ明るく照らすだけでなく、雰囲気も演出してくれます。食材も灯りによって感じ方が違ってきます。電池式、アルコールランプ、灯油ランプ、ソーラー式と種類は豊富です。これはお好みで。
「後片付け」に関する道具リスト
1. 火消し壺
使い終わった炭は水をかけて消すと灰が舞い散りますので、火のついた炭を消す専用の「火消し壺」が有りますのでその中に放り込んでしっかり蓋を閉めればオッケーです。「火消し壺」にこだわらなくても水を張ったバケツに炭を一つずつ入れていけば大丈夫です。冷ますのには「霧吹き」が効果的です。全体にシュッシュッと水を吹きかけて冷ましてから「火消し壺」に入れるのがお勧めです。灰の残りカスは「燃えるごみ」に分類されます。ただし灰は自然に還りませんので絶対に土の上にばら撒いたりしないで下さい。「火消し壺」で消火した炭は「消し炭」と言って再利用出来ます。一度燃やした炭は次回からは火付きが良くなるので是非再利用しましょう。
2. 洗剤
キャンプ場など洗い場が有れば。環境に優しいこの洗剤、優れものです。アウトドアにふさわしい一品です。
3. ゴミ袋
必需品です。
4. バケツ、ポリタンク
食材や食器洗い、炭の消火、花火やキャンプファイヤーの後始末、海遊びの後の塩水の洗い流しetc。。と水を保管、移動する手段としてなくてはならないアイテムです。
5. ティッシュ、タオル(拭くもの)
あえて説明するまでもありませんね。
「有れば快適」な道具リスト
1. テント、タープ
野外では天候に非常に左右されます。暑い日差しや急な雨、風、そしてプライベートを保つ役割も果たしてくれます。水着に着替える時などはワンタッチで開く簡単なテントが重宝します。
2. ブロワー(電動送風器)
炭の火起こしに非常に便利です。汗を流しながら真っ赤な顔をしてフーフーする必要も、うちわや新聞紙でパタパタする必要もありません。
3. クーラーボックス
冷たい飲み物や食材の保冷には必需品です。現地に到着してぬるくなったビールやジュースではガッカリします。また食材を傷みから守るためにも大切なアイテムです。
4. 遊び道具
ゴムボート、虫取り網、虫かご、ビーチサンダル、水中メガネ、シュノーケル(口にくわえる息継ぎ器)ライフジャケット(小さいお子さんには絶対必需品です。)、浮き輪、アクションカメラ(めっちゃ面白いです!)釣り具、ロープ、ハンモック、花火、電動シャワーとポリタンク(海で遊んだあと洗い流すのに大変重宝します。)遊び道具はバーベキューを更に楽しく演出してくれる揃えておきたい道具リストとしてに加えておきましょう。
道具リストちょい足し!
救急セットは必ず準備して行きましょう。アウトドアでは思わぬ怪我をするかも知れません。あと、夏場でしたら熱中症対策や虫除けスプレーも忘れずに!熱中症対策に特に有効なのはポカリのような健康飲料水です。私の経験上ですが、熱中症になった時、頭がフラフラになったり、ひどくなると手が痙攣を起こしてきましたが、水やお茶、ジュースを大量に飲んでも効果はほとんどありません、しかし健康飲料水の効果は絶大でした。「飲む点滴」といわれる所以がその時初めて分かりました。健康飲料水は必需品です。毒虫に刺された時の毒抜きのポイズンリムーバーも必需品です。
屋内でも屋外でも使用が可能で、「屋内で日射のない場合」と「屋外で日射がある場合」を自動で判別して、暑さの指数(WBGT)を表示します。危険度レベルをバーで表示し、危険度レベルに合わせて、異なる警告アラームが鳴ります。
炭火かガスか
バーベキューに欠かせないのは熱源です。熱源にはおおまかに炭、ガス、ガソリンの三つに大別されますが、どれも食材を美味しく料理出来ます。面倒くささや手間をかける事を楽しんだり、よりワイルドな雰囲気を楽しむのなら炭、誰でも簡単に、手間なく手軽にワンタッチ感覚でバーベキューを楽しむのならやはりガスをお勧めします。
●炭について
炭にはその特性や長所、短所がありますが、一言で言ってしまうとあまり神経質になって拘る必要はありません。今はホームセンターで様々な種類の炭が手に入りますし、火起こしの為の便利な着火剤もあります。初心者は着火剤、炭は黒炭(木炭)、または人口形成炭のどれかを揃えておけば十分いけます。あと商品には何人分で何時間使えるかの目安がちゃんと書いてますのでどれを揃えるか迷うことは有りません。なお石炭やコークス、木炭などの粉を結着剤で形成した練炭、豆炭は燃やすと独特の臭い(硫黄臭)がしますので、バーベキューにはあまりお勧めしません。
●炭の種類と性質
「黒炭」
火が付きやすい、扱いやすい、白炭よりは火持ちは短い。ホームセンターで段ボール入りで売られている大半はこの炭です。言い換えれば黒炭が最もスタンダードであるという事です。○岩手なら炭○マングローブ炭○厳選木炭○切炭など。
「白炭」
代表的なのは備長炭です。火起こしが大変ですが、火持ちが良く長持ちします。つまり火持ちが良いという事はそれだけ火付きが悪いという事です。(初心者には黒炭がお勧めです。)
「人口形成炭」
炭のペーストを固めて人工的に形成した炭で、おが屑やヤシがらで作られた炭が代表的です。火起こしに苦労しませんし良く燃えてくれます。○オガ炭
●ガスについて
網焼き用のカセットコンロにカセットボンベで準備は完了!炭の様な火起こしがなく、汚れることも、後片付けもなく誰でも簡単に扱えます。また万が一のバックアップの熱源としても手元にあれば安心です。他にガソリン燃料もありますが、カセットボンベは無くなってもスーパーやコンビニ、ホームセンターとどこでも簡単に手に入るのでガス式をおすすめします。
火のおこしかた
火起こしに苦労してはバーベキューの楽しさが半減します。目的は火起こしではなく、バーベキューを楽しむことです。
●手順
1、まずは着火剤を真ん中に置きます。(ジェルタイプの着火剤ならあらかじめ木炭に塗りこんでおきます。)→ 2、空気の流れを良くするために木炭を井の字形(キャンプファイヤーの薪の組み方)にして着火剤を囲むように組みます。→ 3、着火剤に火をつけます。→ 4、放っておいても火はまわりますが、より燃焼を良くするために送風機で空気を送ります。→ 5、ある程度炭に火がついて赤くなりだしたら少しずつ炭を足します。(足し過ぎないように。)→ 6、炭が白くなりだしたら完了です。
●注意
火付きが悪いからといって着火剤の継足しはしないで下さい。着火剤は火をつけやすくするために、揮発性や燃焼性が高くなっています。火がついている状態で継ぎ足すと、炎が大きくなったり、着火剤そのものが飛び散ったりします。トーチバーナーで炙りましょう。
まとめ
これからバーベキューを楽しむ初心者の方はとにかく「楽しむ」「体験する」「慣れる」事ですから初めは使い捨てでもいいので安くて経済的なものを揃えるように心がけましょう。炭にしても備長炭以外ならあれこれこだわる事なくホームセンターで大量に積み上げられている木炭を選べば基本、問題ないでしょう。着火剤は忘れずに揃える事。調理器具やテント、テーブル、椅子、その他の道具も慣れる事によって簡易的な物から徐々に自分のスタイルや好みに合った物を揃えるようにしていけばいいと思います。キャンプ場に到着してから準備のし忘れに気付いても手遅れなので、事前に作成したバーベキュー道具リストにチェックを入れて出発前にもう一度、忘れたものはないか最終確認しましょう。今では本来揃えるべきバーベキュー道具も現地でレンタル出来るキャンプ施設もありますので、食材だけを準備すればほぼ手ぶらで楽しめます。