バーベキュー道具を上手に収納しよう!


バーベキューをこなしていくにつれて知らず知らずに道具が増えてきて、気付いた時には収納に困るくらいの量になってしまうものです。テーブルや椅子、寝袋などの大きい物から調理道具や食器類、そして特にこまかい道具は整理せずにバラバラにすると何処に何があるかも分からなくなってきます。

きちんと整理をして上手く収納をする事で何処に何があるかを把握しましょう。またバーベキュー道具を上手く収納する事で車に積み込む時も、現地での運び出しや撤収も楽になります。部屋での収納、車に積み込む時の収納がポイントです。

1 収納に活躍するアイテム

1-1 スチールラック

事務所や倉庫に設置されているあのスチール製の棚(ラック)です。見た目はお洒落感はありませんが、実用性、強度ともに抜群です。おススメは天板の裏側に補強板が付いているタイプです。かなりの重量物を置いても天板がたわんだり歪んだりしません。色はグレーと黒の2種が基本です。ホームセンターで簡単に手に入ります。

お洒落感を意識するならシルバーメッキ加工されたスチールラックもあります。事務用のスチールラックのようなネジや金具を工具を使って組み立てるのではなくジョイントをかませて「はめ込んで」組み立てていくタイプのラックです。女性の方でも簡単に出来ます。

天板の強度は十分ですが骨組み(支柱)の頑丈さはさすがに事務用のスチールラックのようにはいきませんが、バーベキュー道具を収納するには全く問題ないでしょう。

1-2 木製ラック

部屋の中をお洒落に演出したいのであれば木製のラックがおススメです。既製品から自分の部屋のサイズに合わせてDIYでお好みの形に作り上げるものまで多種多様にあります。DIYタイプは金具類もバリエーションに富んでますので自分だけのオリジナルに仕上げていく楽しさがあります。

ホームセンターに行けばバリエーションに富んだ金具に目移りしますが、同時に自分の部屋にあわせた「オリジナル」のラックが作れますので想像力が駆り立てられます。

1-3 RVコンテナ

「持ち運びやアウトドアでの使用」に対応できるコンテナです。見た目もガッチリとしてて特にフタの部分の強度が強くて椅子代わりに座る事もできます。キャンプではテーブルさえあればこれを椅子にして中に食材や飲み物、調味料などを入れておけば便利です。折りたたみ式の取っ手やタイヤが付いている物もあります。収納時に少しかさばります。

1-4 コンテナ

ホームセンターの職人さんのコーナーへ行けば必ずコンテナのエリアがありますよね。アレです、アレ。段々に積み重ねて置ける四角いケースです。青や赤、黑を基本に最近はお洒落にモスグリーンもあります。RVコンテナよりも強度は落ちます。

持ち運びやアウトドアでの過酷な使用を意識していないのでフタの部分に座れば割れます。収納としてはもちろん優れモノです。段々に積み重ねる事ができるのでスッキリと収納出来ます。

コンテナの色で収納する道具のカテゴリーを分ける手もあります。赤は燃料関係や照明類、緑は食材関係や調理道具、青は食器類など、色で分類すれば必要な道具がどこにあるか分かりやすくなります。

1-5 折りたたみ式コンテナ

コンテナの四方を囲む壁がパタパタと折りたためて使わない時は小さくなりかさばりません。強度的にも気密的にもコンテナには劣りますので、重たい荷物には適してません。小物類や軽いもの専用としておススメです。

1-6 衣装ケース

 コンテナの「中身が透けて見える透明版」です。強度や使い方はコンテナと同じと思ってください。簡単なコロコロが付いている物もあります。衣装ケース単体でコンテナとしての使い方もありますが、3段、4段、5段式の天板が付いている衣装ラックでの使い方もおススメです。

私は木製の天板の付いた3段式衣装ケースを車の後部スペースにおいて小物類を一式収納してます。木製の天板なので、その上に新たにテントや寝袋、折りたたみ式コンテナなどを積み込んでます。木製の天板なのでしっかりと安定してくれますので運転中も荷崩れはしません。上に荷物を載せるなら3段までがベストです。4段、5段となると不安定になってきます。上に荷物を載せず単体でなら問題は無いと思います。

1-7 工具ボックス

これもホームセンターの職人さんのコーナーへ行けば必ずコンテナエリアの中に工具ボックス類がありますよね。アレです、アレ。工具ボックスもアクリルからスチール、そしてお洒落なアルミ製もあります。テントやタープの固定に必要なペグやトンカチ、その他かんたんな工具や燃料関係を収納するのに大変便利です。

1-8 収納袋

コンテナにしてもラックにしても要は四角い枠なので、部屋でも車でも無駄な空間「デッドスペース」が出てきます。その空間を利用して上手に収納すれば収納率もぐんとアップします。その時に活躍するのが「収納袋」です。

折りたたみ式のテーブルやパイプ椅子、あと海水浴や水遊びで着替える時に使うワンタッチテントなど、かさばらず少しの隙間に収納したい時に収納袋にいれて「デッドスペース」に埋め込めばコンテナ間の隙間がなくなり運転での振動吸収の「クッション」代わりになり安定性や消音効果も出て一石二鳥です。

1-9 その他

以上、代表的な収納アイテムを上げましたが、他にも収納として使えるものは幾らでも見つかると思います。100均からホームセンターなど「あっ!コレ使えるかも」っていうアイテムを発見した時、それがあなたのオリジナルのバーベキュー道具の収納アイテムとなり得した気分になります。

2 部屋での収納

2-1 スチールラックに収納

スチールラックの棚ごとにカテゴリー別に分けて収納すれば、見た目も頭の中も何処に何があるのか整理が出来ていざキャンプに行くとき、バーベキューをするとき、必要な道具をカテゴリー別から確実に取り出すことができます。

注意したいことはラックの棚の上部には軽量物をメインに置くことです。重量物を上部に置くと重心が上がって「頭でっかち」になり不安定となって危険です。ラックの棚の下部にはダッチオーブンや焚き火台など重量物を置きましょう。

また安定性の良くない小物類はケースにまとめてからラックの棚に置きましょう。

2-2 ベッドの下

ベッドの下は部屋でも忘れられがちな空間「デッドスペース」だと思います。テントやタープ、チェア類をそこへ収納するのも一つの手です。タープポールなど長尺モノは上には収納しにくく置き場所に困りますがベッドの下なら難なく収納出来ます。

2-3 押入れ

テントやタープなどしばらくは使わないものを収納しましょう。ただラックと違って風通しが悪いので梅雨や夏場は湿気やカビの心配が出てきます。除湿剤を置いて湿気対策をしましょう。

2-4 収納庫

ベランダや屋上、駐車場や庭があれば収納庫が便利です。収納庫を設置するときは雨の跳ね返りや湿気対策のために地面から必ず空間を作ってください。ブロックを収納庫の下に置いて風通しを良くすることによって収納庫が錆びにくくなり寿命もグンと伸びます。直接地面に「直置き」するといくら屋外専用の収納庫といえども足元から錆びだしてガサガサになってしまいます。

3 車への積み込み収納

車にキャンプ道具やバーベキュー道具を積み込むにはいくつかのコツがあります。重心を下に持っていくためにまずは重量物を下に収納しましょう。

コンテナやボックスのような「箱もの」を土台代わりにして安定性を持たせます。その隙間にシートやマット、衣類などの柔らかいもの、チェアやタープなど長尺のものを入れて「デッドスペース」をうまく活用することによって、「クッション」代わりになり安定性が増します。

また積んだ荷物の高さを合わせることによって走行中の荷崩れを防ぎ、荷物の積み下ろしも楽になります。コンテナの高さや衣装ケースの高さを揃えるとそれがしっかりとした「土台」の役目をしてくれます。

4 道具も重ねられるものを選ぶ

少しでも効率よく、そしてデッドスペースを最小限に抑えて収納率を高めるためにはコンテナやボックスは「積み重ねられる」タイプを、そして食器類も重ねられるタイプのものを選ぶのがコツです。メーカーがバラバラだとサイズや形がメーカーごとで違ってきますので重ねられずにデッドスペースを作ってしまいます。

メーカーを統一したり、「積み重ねられる」タイプを揃えることはバーベキュー道具を上手く収納できる基本ともいえるでしょう。

5 まとめ

道具はカテゴリー別に分けて収納する、収納ケースの色でカテゴリー別に区別する、道具の積み方は「重いもの」を下に置き上に行くほど軽いものを置く。

車での「デッドスペース」にはシートやマット、衣類などの柔らかいもの、チェアやタープなど長尺のものを入れてクッションの役目をさせるなど、皆さんのアイデアで用途によってさまざまなアイテムを駆使して収納上手になりましょう。